カッティングステッカーとは?初心者の方へのカッティングステッカーの作り方・説明や印刷ステッカーとの比較を紹介
カッティングステッカーの作り方
カッティングステッカーとは、長方形などの形がよく見られる印刷ステッカーとは違い、トラックなどによく貼ってある切り文字タイプのステッカーです。
色の付いたカッティングシートを機械にセットし、機械がデザインの輪郭を自動的にカットします。
カットが終了したあと、不要な部分を手作業で取り除く事を「カス取り」と言います。
透明なフィルム(転写フィルム)をカス取りしたデザインに貼ります。
転写フィルムを貼る事でバラバラなステッカーを一つにまとめて貼る事ができます。
カッティングシートの特徴
✅貼れる場所
・鉄やアルミ等の金属類(銅・真鍮除く)
・プラスチックやFRP(接着力を得られない場合あり)
・アクリルやFFシート(フレキシブルフェイス)
・石や陶器(平滑している事)
・ガラス(平滑している事)
・木材(平滑している事もしくはニス等を塗って平面な箇所)
・ペンキの塗装面(乾燥し、凸凹していない箇所)など。
✅貼れない場所
・平滑していない所(錆、傷、歪み、ざらざら、凸凹)
・コンクリートや粗面など(貼れるシートもある)
・ゴム
・布地
・スレート等の素材
・温度差のある箇所
・接着面に油分・ゴミ・糊痕がある様な場合は十分な接着力を得られず耐久性が低下します。
✅シートの耐用年数
「耐用年数(別称:耐久年数及び耐候年数)」はシートを屋外で使用する際に、耐水・色褪せなどの劣化に耐えられる年数を指します。
耐用年数はシート製造メーカーの試験結果であり、屋外使用する環境や条件、状況によって耐用年数も変化します。
✅シートの曲面対応
曲面対応とはシートの「伸縮性」を示し、シートを温める事で伸ばして貼る事ができます。
2次曲面に対応しているシートでは、バイクタンク等のゆるやかな曲面に貼れます。
3次曲面も対応しているシートでは、ヘルメット等のゆるやかな曲面に貼れます。
カッティングステッカーと印刷ステッカーとの比較
カッティングステッカー | 印刷ステッカー | |
---|---|---|
作成方法 | 一枚のシートからデザインを切り出して作る | 一枚のシートにデザインを印刷して作る |
色 | 存在する色シートから選ぶ(色鮮やかで発色性が高い) | インクで様々な色が出せる(金・銀・蛍光などの特色はコストが上がる) |
ぼかし | できない | できる |
グラデーション | できない | できる |
写真の再現 | できない | できる |
糊面色 | 同じ色のものが多い(ガラス面に貼るのにも向いている) | グレー、白、透明はやや暗色で下地の影響を受ける |
耐久性 | 中期屋外用シートでおおよそ4~5年 | 中期屋外用シートでUV加工(ラミネート)して4年前後(UV加工なしで屋外使用半年程度で色褪せが起こりやすい) |
価格 | 少数作成、大判サイズ、単純デザインは安価で、使用カラーが多くなると価格が高くなる | 大量ロット作成で一枚単価が安価になり、作成枚数が少ないと費用が高くなる |